早坂寿輝|Toshiki Hayasaka

1990年生まれ 宮城県仙台市出身。

2歳から水泳を始め21歳まで競泳選手として競技一筋の人生をすごし、2010年ロンドンオリンピック選考会出場。

大学在学中(当時20歳)に東日本大震災を被災。当時消防士となり働くことを考えていた為、地元消防団に所属していた。地震があり津波がきた翌日、任務により宮城県沿岸部(荒浜)にて人命救助に出動をする。 僕にとって初めて「死」と直面した。現地での活動は熾烈を極め、昨日まで人々の生活があったとは思えないほどの非現実的であり、別世界にきたかのような光景が広がってた。

自然災害津波とは、、、自然の力とは。圧倒的で人智を超えた力を感じ、これまで生きて来た日常「あたりまえが、あたりまえではない。」ということを感じた。

その中でひとりひとりの人生があり命があること。

そして生きているということを悟る。

芸術家として「言霊」というテーマを掲げ作品を制作しているのは、震災による被災での体験があり、これまで生きて来た日常が「当たり前ではない」ということや、命への気付きと感謝が人生にあると伝えていくことが使命と確信したからである。その想いを日本文化特有の美意識に基づいた「言霊」にのせ表現している。

「言葉はシンボル」自身の言葉を持つこと。

そして言葉に宿る力を信じている。

言葉の力によって救われた僕自身の求めている世界のようにも思っている。

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