ART WORK “言霊作品”

“命に形があるとすれば「円」ではないか?”・・・言霊について考えたときに出たひとつの問い。
“日本人として日本の絵とは?”・・・ある展示会にて質問されたこと。
今日の僕の作品へのきっかけとなっている。
日本における「日本庭園」や「盆栽」などの日本文化の美しさに影響を受け、「言霊」という日本古来の文化に精神性と美学を感じ言霊作品として言葉を抽象化させた作品を手がける。
様々な学びから日本の「美」を探求し行きついた「円形」という形。円形キャンバスを用いたコンセプチュアルな土台に、「言霊」という日本文化特有の哲学と日本伝統技巧の融合。
そして、マテリアルには富士山より採掘されている「安山岩」を塗料として用いることで深いマチエールが生まれ、作品に強い存在感を生まれる。目には見えない波動が確かに存在し無意識の美への探求がある。形の美、色の美、線の美。美への情熱から既成概念や理性だけに囚われず無意識の生み出す美学としてアクションペインティング(ドリッピングやポーリング技法)を用いて制作する。
僕の手掛ける作品は全て“円形キャンバス”を用いています。このキャンバスに描く色は、形の美、色の美、線の美。この3つの美学を探求した美の構図により構成されています。キャンバス上に存在感を発揮する「安山岩」の石粉。日本庭園の枯山水を模した作風。そして、現代社会を生きる全ての人々へ全肯定を筆に込めた、一振りにて完成する。

僕自身の思う美とは、混じり気のない純粋な想い。「人の心は感動するためにある」

個の領域、社会的領域の安らぎがここには在ると信じています。何をもって【武士道】作品となるのか。それには、作家自身ひとつの問いに禅問答を深めた先に辿り着いた境地と言えるのではないか。
言霊作品には心を落ち着かせる厳格な色であること、日常に存在する葛藤の中に心静かに穏やかになる「今」を感じてください。

TOP